【検証】市営住宅が近いマンションってどうなの?【周辺施設シリーズ】

【検証】市営住宅が近いマンションってどうなの?【周辺施設シリーズ】

マンション選びにおいて最も重要なことは立地であるー

一部のマンションにはブランド力があり、売却時の価値に影響を与えるものがありますが、結局のところ売却時の価値や住みやすさに影響するのは立地であると言えます。

その立地というのも、単に駅が便利な駅なのか、駅からの距離だけでなく、周辺施設も立地を語る上で外せない一つの要素です。

そこで、本サイトの特集「周辺施設シリーズ」では特定の周辺施設が近くにあるマンションの注意点やポイントなどをわかりやすく解説します。

今回「周辺施設シリーズ」で取り上げるのは「市営住宅」(公営住宅)です。

市営住宅自体が周りに影響がある施設ではありませんが、マンション購入にあたって近くに市営住宅がある場合はその影響を考慮すべきだと言えます。

(本記事を読む前に:本記事は全ての市営住宅に対して当てはまるものではありません。また、特定の市営住宅・公営住宅に住んでいる方に対して批判する目的ではありません。)

 

そもそも市営住宅(公営住宅)とは何か

まず、市営住宅(公営住宅)について記載する前に、「そもそも市営住宅(公営住宅)とは何か」を考えてみましょう。

Wikipediaによると以下のように定義されています。

 

”公営住宅(こうえいじゅうたく)は、地方公共団体が建設し、低所得者向けに賃貸する住宅(多くは集合住宅)のことである。日本では、公営住宅法(昭和26年法律193号)によって定められている。

地方公共団体の中には「市民住宅」などの名で中堅所得者などを対象とした賃貸住宅を運営しているものもあるが[1]、これらは公営住宅とは別個のものである。 近畿地方などで、入居申し込みや審査の段階で議員などによる口利きがあるのではないかという指摘もある[2]。このため、募集期間を設け最低限の書類審査のみを行い、申し込みが重なった場合は抽選とするなど、第三者の思惑が入らないようにしている自治体も多くみられる。”(引用:wikipedia 公営住宅 太字は当サイト)

 

また、実際に大阪市の市営住宅の入居希望者向けページをみてみましょう。

”現在、住宅に困窮されている方で、収入基準等それぞれの募集区分の条件に合う方が申込みできます。

また、平成27年8月1日、大阪市内にある大阪府営住宅(建替えなどの事業中住宅を除く)が大阪府から移管されました。これまで大阪府民の方が応募できた経過をふまえ、大阪府内にお住いの方も応募できる住宅を一定戸数設けております。”(引用:大阪市ホームページ 太字は当サイト)

これらのことから、収入が少ない方や蓄えが少ない方など経済的に困窮されている方向けの住宅となっています。

また、収入の割合によって支払う家賃が変わりますが、周辺の普通の住宅よりも安価に住むことができると言えるでしょう。

 

どんな人が市営住宅に住むの?

上記のことから比較的、経済的に困窮されている方向けの住宅といえますが、具体的にはどのような方が住んでいるのでしょうか。

結論から言えば、色々な人が住んでいるのですが、大阪市では以下のように区分分けされています。

一般世帯
単身者
新婚世帯・婚約者
子育て世帯
親子近居
高齢者
障がい者
ひとり親(母子・父子)世帯

この中から、その市営住宅や募集ごとに対象者が決められています。

例えば、Aという団地の次回の募集の際には「・ひとり親世帯・高齢者世帯・障がい者世帯等のみが対象となる」という具合です。

 

市営住宅が近くにあることのデメリットとは?

ここで、ようやく核心に迫ります。

市営住宅があることによるデメリットは誤解を恐れずに言えば「民度、生活水準や文化水準の程度が低い人がいる可能性が上がる」と言えます。もちろん、市営住宅に住まれている方全てが民度が低いわけではありませんし、タワーマンションに住んでいるからといって民度が高いわけではありません。

しかし、その比率が重要であると言え、当サイトの意見としては「市営住宅には民度の低い人が住んでいる割合が多い」と考えています。

ここでいう民度とは、一概には言えませんが例えば見た目の清潔感であったり、ルールを守るか否かであったり、知的水準であったりします。これ以上の具体的なエピソードなどは差し控えますが、Googleなどで「市営住宅 雰囲気」や「市営住宅 実態」などで検索をしてください。

また、民度などについては当然ながら測りようもなく、統計データがあるわけではありませんが、当サイトメンバーが実際に様々なマンションを調査、分析を行っている際に感じている肌感覚とも一致しています。

例えば、市営住宅が多い街に行くと以下のような特徴が合致するケースが多いのです。

  • 道路沿いに多くの駐輪自転車がある。
  • 自動車の路上駐車が多い。
  • 看板やシャッターなどへ落書き。
  • 空き缶などゴミが多く、放置されている。
  • 雰囲気が悪い。

ここで、留意いただきたいのは市営住宅が一つ・二つとある場合はそこまで影響は少ない認識です。

また、当然ですが市営住宅でも中堅層向け住宅と定義されている「特定優良賃貸住宅(特優賃)」などは通常の賃貸と何ら変わりません。(この場合、マンションの見た目も一般的な市営住宅という見た目ではないため、外から見ただけでは気づかないでしょう)

 

市営住宅の環境を知るために

では、次にもし貴方が検討しているマンションの近くに「市営住宅」があった場合、どのような点に注意をしないといけないのでしょうか。その点を見てみましょう。

 

市営住宅周辺をチェックしよう

最も重要な点は実際に市営住宅の周辺をチェックしてみることです。

また、最もよく分かるのは市営住宅の団地内に入ってみることでその周辺の雰囲気などがよくわかります。

しかし、場合によっては、市営住宅の敷地内に勝手に入ると不法侵入となってしまう可能性があります。

必ず、確認するようにしてください。

団地の周辺は上で挙げたポイントをチェックしましょう。

  • 道路沿いに多くの駐輪自転車がある。
  • 自動車の路上駐車が多い。
  • 看板やシャッターなどへ落書き。
  • 空き缶などゴミが多く、放置されている。
  • 雰囲気が悪い。

とにかく、このような場合には、自分の目や耳で確かめてみるというのが重要です。

 

結論・最後に

市営住宅が近いマンションお勧め度:

結論としては、市営住宅が近いマンションについてはオススメ度は低いと言えます。

周辺の環境などを自分で確認してみて、判断が必要です。

特に子供がいる世帯などは上記で記載したように現地で自身の目で確認をすることをオススメします。

 

何度もこの記事内で伝えていますが、全ての市営住宅に住んでいる人が悪い訳では決してありません。

ただ、どうしても極一部の人の為に雰囲気が悪くなってしまっていると言えます。

そして、極一部の人で問題がある人ほど、収入などに問題があるケースが割合として多いため、市営住宅に住居しているのです。

たった一部の人なのですが、一部と言えどその一部の人が悪影響を与えるのです。

 

また、マンション自体の価値としても、マンションを売却する際に周辺に市営住宅があるとプラスの評価にはなりませんので、積極的にオススメできるとは言えません。

しかし、市営住宅があるから即NGというわけではなく、総合的に踏まえて判断したいものです。